SF怪獣小説 『GODZILLA怪獣黙示録』 感想

SF怪獣小説 『GODZILLA怪獣黙示録』 感想





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ああっ!
ゴジラ、ゴジラ、ゴジラがやって来る!!
ゴジラ、ゴジラ、ゴジラがやって来る!!

エドガー・H・ダニエルさん(ロサンゼルス市民)


 11月17日公開の『GODZILLA怪獣惑星』の前日譚を描いた小説

GODZILLA怪獣黙示録

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 この小説が10月25日に発売され、僕も購入して読みました。
 映画『怪獣惑星』はゴジラたち怪獣に地球を乗っ取られた人類が地球を脱出して宇宙を彷徨った末に、地球を奪還するためにゴジラに戦いを挑むというストーリーですが、小説『怪獣黙示録』では怪獣が出現し人類が地球を脱出するまでを描いています。
 本文は調査官サカキ・アキラ(『怪獣惑星』主人公ハルオの父親)が怪獣に遭遇した人々に聞き取りし、その証言で構成されています。この部分はブラッド・ピット主演で映画化された『ワールド・ウォーZ』の小説と似てますね。

<感想>

空前絶後!東宝怪獣オールスターの地球総進撃!
そしてゴジラが強い!凄い!恐ろしい!


 読んでビックリしました!あくまでもメインはゴジラなんですが、ゴジラ以外の東宝怪獣の皆さんが世界各地で暴れまわっているのが衝撃でした!

最初はカマキラスがアメリカ東海岸に現われてニュヨークを襲撃します。なんとか最後は米軍によって倒されますが、世界経済の最重要拠点であるニュヨークの壊滅で世界経済はズタズタで大混乱に陥ります。
 地下鉄の乗客たちを襲うカマキラスは怖かった。乗客たちが協力してカマキラスを倒して地上に出たらマンハッタン街並みは他のカマキラスによって壊滅している絶望的状況でいい感じでした。
 ところで、カマキラスのような怪物カマキリが街を襲うという『極地からの怪物・大カマキリの脅威』という映画が1957年に公開されました。ひょっとしてこの映画を参考したんですかね?

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『極地からの怪物・大カマキリの脅威』




 次にドゴラがイギリスを襲撃。中国にはラドンとアンギラスが出現、これに対して中国は独自研究していたへドラを投入するものの、そのへドラがコントロール不能になって北京を壊滅してしまいます。
 ドゴラの触手にさらわれるBBCキャスターが
「紳士淑女のみなさん、私たちはこれまでのようです。さようなら。さようなら。」
 というのは初代『ゴジラ』にてテレビ塔でゴジラの破壊の犠牲になるキャスターの最期の言葉が元ネタです。

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 そしてへドラ編で証言者が言う
「水銀、コバルト、カドミウム・・・鉛、硫酸、オキシダン・・・・」
 は『ゴジラ対へドラ』のテーマ曲「かえせ!太陽を」のオマージュですね。




 この後はメガロがアフリカ大陸を壊滅させて、ダカーラは撃退できたものの体内から出てきた猛毒ベーレムでオーストラリア大陸は汚染地域に・・・。トルコにはオルガが出現してアフリカからの難民キャンプを襲撃、大西洋にはマンダが現われて難民船を次々と沈めていく。
 なんという地獄絵図・・・・・世界中で猛威を振るう怪獣たちに読みながらうすら寒いものを感じました。

 いよいよ真打ちにゴジラが登場!
 それにしても今回のゴジラはとんでもないです!

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・知能持ち再生能力がある
・電波を吸収するため探知出来ない
・熱線で山を吹き飛ばし電磁パルスを発生させる
・一夜でアメリカ西海岸の都市を壊滅させた
・250キロトン級核弾頭150発落とされても大丈夫 (長崎型原爆は21キロトン)
・ヒマラヤ山脈の一部を融解させる


 今度のゴジラは最近のシン・ゴジラやハリウッドのレンジェンダリー・ゴジラよりも遥かに強いじゃないのか!? 
 ハルオ君はこんな恐ろしいゴジラに挑むのかよ!
 ゴジラへの攻撃が失敗して絶望したアメリカ大統領は自殺。以後ゴジラに蹂躙されたアメリカは国家が分裂してしまい、北アメリカ大陸はマッドマックスな世紀末地帯になってしまいます。
 
 ゴジラや怪獣の猛威に風前の灯火となった人類ですが、ここで宇宙人のエクシフとビルサルドが地球に飛来して人類に救いの手を差し伸べたことをきっかけに人類の反撃が開始されます。
 
 ヨーロッパ奪還を目標に反撃作戦オペレーション・エターナルライトが決行。
 まずは海底軍艦「豪天号」が大西洋のマンダを倒し、人類軍はノルマンディーに上陸。待ち構えていたのはビオランテ!
 ビオランテを人類は『地球防衛軍』のマーカライトファーブやモゲラで攻撃します。ビオランテを倒す時に兵士が叫ぶ台詞
「クスリはやっぱ注射に限るぜ。怪獣サンよぉ!!
 は『ゴジラVSビオランテ』で峰岸徹さんが演じた権藤一佐の名台詞のオマージュですね。実はこの台詞は僕は大好きなので小説に出てきたときは「おおーっ!」と声を上げてしまいました。

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 ノルマンディーを突破しパリにに向かう人類軍の前に現われたのは、まさかの初代ハリウッド版ゴジラのジラ!
 そしてあっさり倒されるジラ・・・・ジラは小説でも弱かった・・・。
 パリを前に人類軍に最後に立ちはだかったのが東宝のマイナー怪獣ゴロザウルス。しかしコイツが結構活躍します。スパーX2を2機も撃墜させたりと読みながらジラも見習ってほしいと思いました。

 小説はパリを解放したところから、最後に地球を脱出する場面が描かれますが、その間に人類はゴジラをユーラシア大陸に封じ込める防衛作戦オペレーション・グレートウォールが失敗し、最終決戦を静岡県浜松市でゴジラに挑むものの大敗北してしまうのですが、この部分が小説では省かれているのを考えると映画の方で描くのかな?

 前日譚を描いた小説とはいえ東宝怪獣が多数登場して面白かった『GODZILLA怪獣黙示録』
 11月17日からの『GODZILLA怪獣惑星』が俄然楽しみになってきました!




 ところで、東宝怪獣オールスター総進撃でしたが人気者のキングギドラ、モスラ、ガイガン、メカゴジラは小説に出てきませんでしたね。もしかして映画の方に登場?だったら面白くなりますが・・・・。
 ハルオが釈由美子さんみたいに機龍に乗ったりして!







 
 
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